※ 2026年10月16日追記: この記事で「噂」として書いた共通パターンを、日付とURL付きの観測事実に絞って検証した続編『競艇予想サイトの送客網観測レポート(2026年10月)』を公開しました。比較サイト5つの送客先と、同一テンプレートの予想サイト2組を公開情報で確認しています。
競艇予想サイトを2年ばかり観察してて、1つどうしても気になることがある。どのネガティブな検索ワードで上位を取ってる批評偽装メディアを開いても、最終的に推奨されるサイトの顔ぶれが、ほぼ毎回同じ十数個に絞られてる。偶然じゃ説明がつかないレベルで重複してる。業界の内側で、これを「某巨大系列」と呼んでる人たちがいる。公的に何かが特定されたわけじゃない、法人格として明確に立証されたこともない。ただ、業界で長く食ってる人ほど、「アレの話か」と言われて通じるくらいには、噂レベルでは広く知れ渡ってる存在だ。
この記事は告発記事じゃない。編集長が2年ばかり観察してきた「共通パターン」を、確定じゃない形で並べるだけ。「これは○○ 社が運営している」とは書かない。書けるだけの根拠を、こちらは持ってないから。ただ、「複数のサイトに同じ運営者の影が見える、と言えるだけの共通点」は、公開情報を集めるだけで結構な数が浮かび上がる。それを並べていく。
そもそも「巨大系列」ってなんの話?
業界の内側で言われてるのは、「競艇予想サイトの世界には、表向きは別々の運営に見えるけど、裏では同じ運営者が十数個のサイトを動かしてる集団がある」という話。これが正しいかどうかは分からない。ただ、もし本当だとすれば、経営戦略としては理にかなってる。1つのサイトが消費者庁に摘発されて閉鎖になっても、他の十数個のサイトに登録者を切り替えればいい。だから売上はほぼ途切れない。「分散させてリスクヘッジしてる」のが経営判断としての合理。
編集長が観測した範囲では、この「某巨大系列」と呼ばれるサイト群は、表向きの法人名はバラバラ。特商法表記の代表者名も別人の名前。住所も全部違う(というか「私書箱風の住所」が複数共通してる)。表面だけ見ると「全部別の会社」ということになってる。ただ、ドメイン取得日、サイト構造、アフィリエイトコードの形式、メール配信元のサーバ、そういう細かい部分を見比べると、「これは絶対に同じ運営者が作ってる」としか思えない共通点が、嫌になるほど出てくる。
手がかり1: ドメインの取り方が、揃いすぎてる
編集長が最初に「あれ?」と思ったのは、ドメインの取り方。ここで挙げてる悪質サイト群は、ほぼ全部「2-3単語のシンプルなドメイン」で、「.net」か「.com」で揃ってる(.jpはほぼない)。例えばboat-labo.net, bo-he.net, hirokikikuta.com, sg-kyotei.com, boat-raceyosou.netといった具合。どれも10文字前後の覚えやすさ。個人運営なら「自分の名前 + boat」みたいな個性が出るはずだけど、そういう「個性」がほぼゼロ。機械的にまとめて取得してる感じがにじみ出てる。
もう1つ、ドメイン取得日が「2-3ヶ月の間に固まってる」ケースをよく見る。1つのサイトが軌道に乗ったタイミングで、同じ運営者が次の2-3サイトを並行して立ち上げる、みたいな動き。これはWayback Machineとかwhoisとかを地道に見比べていくと、結構な精度で観測できる。公的な紐づけは出来ないけど、「同じ時期に同じ人が動いていた可能性は高い」という観測としては、十分意味がある。
手がかり2: 特商法表記の「欠落の仕方」が共通してる
特商法(特定商取引法)では、通信販売をやる事業者は「販売者名・住所・電話・メール」を表記する義務がある。これは法律で決まってる。ところが、巨大系列と呼ばれるサイト群は、ほぼ全部で「販売者名は書いてあるけど、電話が無い」「住所が私書箱風」「メールアドレスがフリーメール」のどれかが必ず欠けてる。完璧に揃ってるサイトはほぼ存在しない。
面白いのは、欠落の仕方が「サイトごとに違う」ってこと。1つは電話が無い、別の1つは住所が私書箱、もう1つはメールがフリーメール、みたいに、欠ける項目が分散してる。完全に揃えると「これ全部同じ運営じゃない?」と気付かれるから、ワザと違うパターンで欠落させてる、と読める。同じ穴を空けてないけど、全部のサイトに何らかの穴がある、という揃え方が逆に揃ってる。
手がかり3: アフィリエイトコードの形が3パターンしかない
批評偽装サイトから送客リンクを踏んで、推奨先のサイトに飛んだ時、URLを見ると必ずアフィリエイトコードが付いてる。 ?aff= ?promo= ?ad= ?id= ?ka= ─ 普通に考えれば、サイトごとにバラバラの形式になるはず。ところが観測した範囲では、巨大系列と呼ばれてるサイト群への送客リンクは「?id=XXXXX」「?ka=N」「?promo=XXXXX」の3パターンしか出てこない。数十個のサイトを観察してて、形式が3つに収束する確率は、計算上ほぼゼロに近い。
もう1つ気になるのが、 ?ka= って形式。これは普通のWebアフィリエイト業界ではほぼ見ない形。個人的にもこの形式を扱うASP (アフィリエイトサービスプロバイダ)を知らない。つまり、既存のASPを通さず、自社で完結したアフィリエイト管理システムを持ってる、ということになる。自社ASPを構築するレベルの規模感を持つ運営者が、業界の裏で動いてる可能性が高い。
手がかり4: 送客先がいつも同じ十数個に集約される
もう1つ大きな手がかりが、「送客先の重複」。例えばcosboa.orgのランキング上位を見ると、1位〜10位の中に、eurorvvv.orgのランキングと「7割以上同じサイト」が並ぶ。paris-montagne.orgでも同じ。apaie.orgでも同じ。もし本当に「中立な検証」を10サイト・5サイトと並列で行ってたら、全く同じ顔ぶれに収束するはずがない。「同じ集団のサイトを、別の場所から複数のメディアで推奨してる」と考えるのが、一番自然な説明になる。
観察に使える、ちょっと面白いサイトの話
ここで1つ、観察用に役立ってる皮肉なサイトを紹介しておく。freeboatrace.comというサイトがあって、ここはトップで100個以上の競艇予想サイトを画像付きで一覧化してる。それぞれ「ここは怪しい」「ここは優良」みたいな評価が付いてて、一見すると検証サイトに見える。ただ、編集長から見ると、ここに並んでる100サイトの中で「画像のデザインがそっくりなサイト」が、ある一定の塊で見つかる。同じテンプレートを使い回してる、という意味で。
freeboatrace.comの運営者がそれを意図して並べてるのか、偶然そう見えるだけなのかは知らない。ただ、結果として「同じ系列っぽいサイト群」が画像一覧で見比べられる状態になってる。編集長が「ドメインの揃え方」「特商法の欠落」「アフィリコードの形」を観測する時に、このサイトを開いて画像をパッと並べて見ることで、効率的にパターンが拾える。批評偽装メディアを「観察対象」として裏返しに使ってる、というか。興味があれば一度開いてみると、同じテンプレを使い回してる感じが視覚で分かりやすい。
これらを集めても、結局「噂」でしかない
ここまで4つの手がかりを並べたけど、これらを全部足しても「特定の法人格を断定する」には届かない。状況証拠の積み重ねでしかない。「○○ 社が運営している」と断定するには、法人登記・契約書・送金記録・関係者の証言、そういう公的な証拠がまだ揃ってない。ジャーナリストや法執行機関が踏み込まないと、噂のレベルから先には進まない。
でも、「噂」で終わってる間も、ユーザーは実際に登録して、高額プランを買って、退会できなくて困ってる。法的に何かが特定される前に、「こういう共通点があるサイト群は、一旦避けた方がいい」という判断を、自分で出来るようになっておくのが大事。そのために、ここまでの4つの手がかりを覚えておいてほしい。
騙されないための、自分でできるチェック3つ
登録する前に、そのサイトが「謎の巨大系列」と呼ばれてる側に属しているかどうかを、自分でざっと判定する方法。完璧じゃないけど、7-8割は当たる。
1つ目は、ドメイン名と取得日を見る。https://who.isとかのwhois検索で、そのサイトのドメイン取得日を調べる。取得日が直近1-2年以内 + ドメインが3単語以下 + .netか .com、という3条件が揃ってたら、巨大系列系列の新規サイトの可能性が一気に上がる。別の手がかりも合わせて見る。
2つ目は、特商法表記を確認する。販売者名・住所・電話・メールの4項目のうち、1つでも欠けてたり、「○○事務所」「○○受付センター」みたいに法人格が曖昧だったら、警戒度を上げる。特に住所が東京・大阪・福岡のビル名 + フロア表記なしの場合、私書箱の可能性が高い。Google Mapで住所を検索して、同じ住所に何件の企業が登録されてるか確認するだけでも、結構な情報が出る。
3つ目は、そのサイトの推奨先を見る。もしそのサイトが「ランキング」や「比較」を載せてるなら、1位〜5位に並んでるサイト名をメモする。そのメモを持って、別の批評偽装メディア(cosboa.org, eurorvvv.org, paris-montagne.orgあたり)を順番に開いてみて、同じ名前が何個重なってるかを数える。5個中3個以上が重複してたら、そのサイト群は「同じ系列に向けて送客するための装置」だと判断していい。
編集長の立場
うちの『ボートレース予想おすすめ徹底比較』は、ここまでの「巨大系列」の話とは構造的に別の場所に立ってる。個別予想(買い目)は売らない、アフィリエイト報酬の有無は順位に影響させない、検証方法は『編集方針』ページに全公開する、という3点で、そもそも「複数サイトを動かして送客で稼ぐ」仕組みが組み込まれてない。これが本当かどうかは、うちの記事を時系列で追っていって、業界動向と一致してるかどうかを読者自身に判断してもらうしかない。
ただ、1個だけ確実なことがある。もしこの記事で書いた「謎の巨大系列」が本当に存在するなら、うちはその側にいない。業界の内側にいながら、こういう話を「噂レベル」でも書いて公開してる時点で、巨大系列の側からすれば「邪魔な存在」でしかない。そういう立場で2年、3年と運営を続けて、何が変わるかを観察し続けるのが、うちの仕事だと思ってる。